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抗がん剤が がんを増殖させる

がん治療に際して、ある種の抗がん剤を継続的に使用すると、 グリオーマと呼ぶ脳腫瘍が増殖し易くなってしまうことが、解明された。

問題となった抗がん剤は、脳腫瘍の治療に使われる「テモゾロミド」。

脳瘍を手術で切除した後にがんが再発した患者に 抗がん剤「テモゾロミド」を使い続けると、 特定の遺伝子変異が発生する。 さらに抗がん剤治療を続けると、この遺伝子変異のがん細胞が蓄積してしまい、 再発時に腫瘍の増殖に関する信号伝達を活発にしてしまうのだ。

つまり、抗がん剤の使用中によって、 遺伝子の変異が修復されずに残り、脳腫瘍が増え易くなってしまうのだ。

抗がん剤「テモゾロミド」には、 がんを小さくする効果があるのだが、使い方の工夫が不可欠になったと言えるだ ろう。

抗がん効果はある一方で、継続使用すると逆のがん増殖効果を持つようになると いうのは、一考を要するだろう。抗がん剤は、一定期間投与したら、 別の抗がん剤へと切り替える等の使い方の工夫が必要なのだ。

がんを増殖する抗がん剤の"副作用"に関する論文は、 東京大学と米カリフォルニア大学サンフランシスコ校がまとめ、 米科学誌サイエンスへ発表された。

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