舌の汚れである「舌苔(ぜったい)」ががんの原因となることが判った。
舌の表面に付着した「舌苔(ぜったい)」からアセトアルデヒドが分泌されるからだ。白い汚れの面積が大きいほど、発生するアセトアルデヒドも多く、発がん性が上がるのだ。
アセトアルデヒドは発がん性物質であることが解明されていることから、舌を清掃することが がんの予防につながると推定された。
アセトアルデヒドは、たばこの煙や排ガスなどにも含まれるだけでなく、アルコールを分解する過程で体内にも発生する 発ガン物質として有名だ。
今後は、舌苔(ぜったい)の発がん性が、食道癌や口腔内のがんの原因となっている因果関係について、その発がん性の大小と、舌苔の清掃による予防効果の検証が岡山大大学院で研究を進められる。
舌苔(ぜったい)の清掃は良いことなのだが、適度な頻度と強度に留めておかないと、擦り過ぎて舌を痛めることが多いので、注意が必要なのだ。