肝臓がん等で腹水が溜まると腹部が圧迫されることで、食欲が落ちたり、腹水自体が重たいために気分が悪くなったりと著しく体調を損ねます。
腹水を抜いてしまうという治療の選択肢がある一方で、腹水に含まれる血液に近い成分の減少から、抜いた分だけ体力が低下してしまうという問題があります。
最近の治療法では腹水を一旦抜くものの、必要な成分を取り出して体内に戻すような療法も開発され、臨床に適用されているので医師への相談が不可欠です。
いずれにしてもそう簡単な対応法は無いのです。
初期段階では利尿剤やアルブミンの注射で腹水を減少させることもできますが、これらの治療法効果ではやがて限界が来てしまうものです。
腹水を減らすために最も重要なのは、原因である肝機能の低下を回復させて、肝臓の炎症を和らげることに尽きます。