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菅原文太が膀胱がん克服
芸能人のがん克服物語には勇気を与えられますね。

菅原文太“ぼうこうがん”克服…放射線、化学療法を駆使 (夕刊フジ)

 俳優、菅原文太(75)が一昨年にぼうこうがんを発症し、闘病の末に全快したことを告白した。評論家の立花隆氏(69)も2007年末に同じ病で手術を受けていたことを発表して話題を呼んだ。最新治療はかなり進歩しているようだ。

 菅原が闘病を告白したのは、1日放送されたニッポン放送「菅原文太 日本人の底力」(日曜午前5時半)。

 「実は私、一昨年ぼうこうがんにかかりまして…」と番組冒頭で衝撃告白。独特のハスキーボイスで淡々と語った。

 この日のゲストだった筑波大学付属病院副院長の赤座英之教授は、ぼうこうがん治療の先駆者で菅原の主治医だった。

 「赤座さんの治療のおかげで全快しました。仕事もこうして続けられています」と、リスナーにメッセージ。

 今まで大病知らずだったが、06年2月に風邪をこじらせ舞台出演を辞退。その翌年、ぼうこうに3センチ程度の腫瘍が見つかり、ただちに内視鏡手術で患部を除去。しかし、ぼうこうがんは切除後も転移しやすいため、早期であっても全摘出する例が珍しくない。菅原は苦悩の日々を送った。

【「温存療法」で全摘出回避】

 「全摘出してぼうこうがなくなると考えた時、生きていく上で(自分は)それでいいんだろうかって…」と“取るべきか残すべきか”で悩んだ当時の心境も赤裸々に吐露。全摘出すれば、自然な排尿ができなくなり、俳優業にも当然、支障が出る。まさに運命の分れ道で葛藤していた時、ぼうこうを温存する赤座教授の治療法に出会った。

 治療は、1分間の放射線照射と20分間にわたる抗がん剤投与を2、3カ月間。治療期間中も仕事を続行し、がんが発症した07年は映画「バッテリー」、NHKドラマ「ハゲタカ」に出演。「−日本人の底力」の収録にも参加して周囲に悟られることはなかった。

 菅原は「のんきな性格のせいか、治療も楽しんでいるといったら怒られるかもしれないけど、なんの苦痛もなかった」とさすが大物らしい底力。任侠映画「仁義なき戦い」で一世を風靡した“文太アニキ”らしい勝利宣言だった。来週の放送でもがんについて語る予定。

 20年前には俳優、松田優作さんが、ぼうこうがんのため40歳の若さで亡くなっているが、この間に治療法も飛躍的に進歩。菅原の放射線照射、化学療法を駆使した“ぼうこう温存療法”は、同じ苦しみの人に光明となりそうだ。

[ 2009年2月2日17時00分 ]
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