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肝臓がん細胞の9割を正常化
肝がんの新しい治療法が開発されそうです。既に主流となりつつある肝臓がんのラジオ波による治療と組み合わせることで、肝臓がんの治療の患者に与えるダメージを最小化することが期待されます。

まだ、治験までは時間が掛かるようですが、大きな期待の掛かる治療法です。

2009年9月2日 読売新聞
肝臓がん細胞、9割が正常変化…マウスで成功

 肝臓のがん細胞のほとんどを、正常な細胞に変化させることに、米ハーバード大の森口尚史研究員(肝臓医学)らが、マウスの実験で成功した。

 遺伝子と化学物質を使う手法をとった。新たながん治療につながる成果で、2日から米ボストンで開かれる幹細胞シンポジウムで発表する。

 研究チームは、がん細胞の7割近くを正常な細胞に変えられる2種類の化学物質を発見。がん細胞の一部を正常な細胞に変える能力を持つ遺伝子とともに、人のがん細胞を移植したマウスの肝臓に導入した。

 その結果、マウス8匹はすべて8週間生きており、がん細胞の85〜90%は見た目も性質も正常な細胞となっていた。一方、何も導入しなかったマウス8匹は、がんによって3週間以内に死んだ。

 森口研究員は「今後はiPS細胞から作った肝臓の細胞を使って、より副作用が少なく治療効果の高い化学物質の投与量を探りたい」としている。


2009年9月2日 毎日新聞
肝がん細胞:大半を正常化 ハーバード大チーム、マウスで成功

 マウスの体内の肝がん細胞の大半を、正常な細胞に変化させる新しい手法を、森口尚史・米ハーバード大研究員らのチームが開発した。肝がんの悪性度などに関与する遺伝子などを使い実現した。2日、米ボストンで開かれる「分子生命科学会議・幹細胞シンポジウム」で発表する。

 チームは、まずがん細胞を作る「もと」になるヒトの肝がん幹細胞をマウスに移植し、肝がんマウスを作成した。この幹細胞に風邪の原因ウイルスと同種のアデノウイルスを使って、肝臓で働きが低下するとがんの悪性度を高める遺伝子「HNF4α」を組み込むことに成功。さらに、がん細胞が正常な細胞になる能力を高める働きがあり、海外では抗がん剤としても使われる2種類の化学物質を患部に投与した。

 その結果、投与から60日後には体内の肝がん細胞の85〜90%が、見た目や機能が正常な肝細胞に戻り、染色体もがん細胞特有の異常が消えることが分かった。一方、治療したマウス8匹は実験から8週間後まですべて生存していたのに対し、何もしなかった同数のマウスはすべて死んだという。

 森口研究員は「今後、安全性を確認し、人での治療を目指したい。完全にがんは消えないが、残りはがんの部位に電極を入れて焼くラジオ波を使えば、手術に比べ体に負担の少ない治療が可能になる」と話している。【奥野敦史】
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